重要なお知らせ
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〇 診療受付時間 月曜日~金曜日 午前8:30~11:30 (上記以外の外来診察受付時間)
〇 休診日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
休日、時間外の診療は急患室にて行っています。
ただし、12月30日、1月2日は診療日(土・日・振替休日の場合は休診)です。
PCR検査とは?
〇 PCR検査は、何を検査しているの?
PCRは(Polymerase Chain Reaction)の略で、日本語では「酵素連鎖反応」です。
酵素を使って、ウイルス等の遺伝子(DNA:デオキシリボ核酸)を増幅させて、検査目的としているDNAが「増えたか?増えないか?」などを調べる検査です。
〇 DNAを「増幅」させるって、どういうこと?
DNAは2本鎖(二重らせん構造)になっています。
熱を加えると2本鎖のDNAから1本鎖のDNAに分かれ、冷却すると再び2本鎖のDNAへ戻る性質があります。
では、その性質を利用して、どのように増幅させるのか説明します。
まず、検査の目的としているDNAを取り出します。
① このDNAに熱を加え、1本鎖のDNAに分けます。(DNAは2本に)
② 次に、温度を低下させ、1本鎖のDNAにプライマーという短い人工合成のDNAを結合させ、DNA合成が始まるきっかけをつくります。
③ 次にDNA合成酵素によりDNAを合成させ2本鎖のDNAを作ります。
※ DNAを増幅させるのに必要な試薬
・ DNA合成酵素(DNAポリメラーゼ):DNA合成に必要な酵素
・ プライマー:DNA合成をはじめるきっかけ(短い人工合成のDNA)
・ dNTP mix(塩基):DNAの材料
つまり、2本鎖で1つになっていたDNAを1本鎖にばらして、酵素の働きにより、それぞれもう1本の鎖が作られるようにすることで、
2本鎖のDNAが1つから2つに増えるというわけです。
この①~③の工程が増幅です。
これを40回繰り返せば、理論的には約240(2、4、8、16、32、…)DNAを増やすことができるということになります。
これがPCR検査の原理になります。
増えたDNAに標識(目印)をつけておき、視覚的にわかりやすく検出します。
〇 RNAウイルスを増幅させるには?
我々が検査の目的にしているコロナウイルスはRNAウイルス(1本鎖)です。
そのため、PCR検査の前に、逆転写反応(RNA→DNA)を行い、1本鎖のRNAを2本鎖のDNAにする操作をしてから、DNAの増幅を繰り返します。
検査の目的としているDNAが「増えたか?増えないか?」によって、陰性か陽性かが判定されることになります。
PCR検査の所要時間は使用する機種によって違いますが、河北病院で使用している装置は、4検体で増幅に130分かかります。